川口哲也

  • みちのく夜汽車 – 川口哲也

    霧(きり)の深さが 今更に心を乱す 夜の駅赦(ゆる)されぬ 恋ゆえに ためらいばかり抱いて生きてた あなたへの愛ベルに急(せ)かれる みちのく夜汽車 揺れる想いの 車窓(まど)ごしに見知らぬ町の 灯(ひ)が潤(うる)む再びは 逢うまいと 心に決めてひとり逃(のが)れる 旅路の雨に募(つの)る侘(わび)しさ みちのく夜汽車 傷(いた)む心の 裏側に切なく浮かぶ 面影よもう一度 逢いたいと 名前を呼べ…

  • 男の哀歌 – 川口哲也

    男が歩く 男の道は花と嵐の 人生模様(もよう)九労七坂 憂(う)き世の坂を越えてしみじみ 振り返る俺の俺の人生 俺の来た道 男が唄う 男の歌は恋の未練の 人生哀歌追ってみたとて 叶わぬ夢の苦(にが)さしみじみ 咬みしめる俺の俺の人生 俺の此(こ)の道 男が睨(にら)む 男の空は晴れてうれしい 人生舞台明日に跨(また)がる 七色虹を仰(あお)ぎしみじみ いま想う俺の俺の人生 俺の往(ゆ)く道 人気の…

  • 伝えたいこと~母親へ~ – 川口哲也

    こんなに 綺麗だったかなこんなに おまえに似てたかなちゃんと見ていた はずなのに父親なんて ダメだよなだけどな たったひとつだけ誰にも負けない ことがある照れてなかなか 言えないけれど産まれる前から 愛してた娘に会える日 待っていた あんなに 小さかったのにあんなに 泣き虫だったのに今じゃ俺まで 気づかって親バカだけど 自慢だよ母さん 空で聞いてるか伝えておきたい ことがあるこんな良い娘(こ)に …

  • アンコールは言わないで – 川口哲也

    ラララララ… 別れの時は来るけれどサヨナラは ありがとうに変えて… スポットライトに 照らされて拍手に押されて 歩き出すあなたの笑顔 あなたの声が明日を生きる 贈り物サヨナラは 言わないでアンコールは 言わないで別れの時は 来るけれどサヨナラは ありがとうに変えて… 楽しい時間は 足早で最後の曲が 流れ出すあふれる想い 言葉に乗せてあなたのために 歌いたいサヨナラは 言わないでアンコールは 言わな…

  • 心酔わせて – 川口哲也

    嘘なら嘘でもいい 心ふるわせてよあなた 少し 逃げてる たばこの煙に ゆれて見えますあなたへの愛が 消えてしまいそうはじめから今日は お酒を飲んで見えるまま 思うまま あなたのもの 嘘なら嘘でもいい 心ふるわせてよあなた 少し 逃げてるせめて もう一度 やり直してせめて もう一度 わたしを見て 電話を待つことに 慣れすぎたからひとりでも別に 淋しくないけど愛したことに 悔いはないから抱き締めて寄り…

  • 母の道しるべ – 川口哲也

    庭先で転んで つけたスリ傷に悲しい瞳(め)をして 唾(つば)で拭いた母家族一番 教えてくれたあなたを あなたを 夜空におもう母の道しるべ あの日の子守唄母の道しるべ 愛をありがとう 母さん ありがとう 手をひかれ 桜の道を 入学式(がっこう)へ身体より大きな ランドセルと母文句云う前 汗をかきなとあなたを あなたを 夜空におもう人生の道しるべ 勇気を懐(ふところ)に人生の道しるべ 母の笑い顔 皸(…

  • 男泣き – 川口哲也

    俺の命の 半分になれたらいいと お前は泣いた後ろ姿の 細い影男の勝手な あのより道がこんなにお前 傷つけた抱いてやりたい もう一度強く あぁ男泣き 忘れられない 残り香は今でも俺を 包んでいるよみぞれが小雪に 変わる夜この酒しみじみ 心に沁みる連れて行けない 女(ひと)だからせめて幸せ 掴(つか)んでほしい あぁ男泣き 生まれ変わって 逢えるなら今度はきっと 離しはしない愛しいお前と 肩寄せて歩い…

  • このままさよならを – 川口哲也

    逢えばこんなにも 夜は早過ぎていつもの街かど 夜風も泣いている星より綺麗な その瞳(め)にそっと重ねた くちびる離れてつなぐ 切ない恋だからふたりは言えない このままさよならを 何もいわないで ほほをこの胸にやさしいぬくもり 感じていたいのさからめたその指 その髪すねて甘える 横顔過ぎゆく時間(とき)を 今夜も惜しむよにふたりはより添う 夜更けの曲がり角 ふれる肩先に 細い銀の雨涙の笑顔で 歩いて…

  • つよがり – 川口哲也

    月日の流れが 変えたのかそれとも俺が 変えたのかごめんなさいと 部屋の鍵置いてお前は 背中を向けたあれは つよがり哀しいほどの気づいてやれない あの日のおれだった はじめてだったさ ほんとうは死ぬよな恋に おちたのは呼んでみたって 帰らない抱いてやりたい もう一度だけそうさ 別れを言い出したのはつらいはかない つよがりだった 許してないなら それもいい幸せならば それでいい淋しがりやが 雨の夜(よ…

  • 男の傷あと – 川口哲也

    男は 恋を失くして しみじみ酒の味を知るもので ございます 燃えた愛した 抱きしめたあの日別れて 気がついた恋の傷には 恋の傷には 沁みるけど飲んで酔いたい 夜もある呷(あお)る火の酒 未練捨てたい わすれ酒 男は いくつになっても 生まれ故郷は恋しいもので ございます ひとり地酒に 酔いながら唄う故郷の 木挽(こび)き唄夢に出て来た 夢に出て来た おふくろがたまにゃ帰れと 泣いていた日暮れ淋しい…

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