小村美貴
おんなみれん節 – 小村美貴
あんな男と 世間の噂
あんな男が 忘られぬ
流転てんてん ネオン川
いっそ沈めば 楽なのに
沈み切れない
命 ぎりぎり おんなみれん節
思いたくない 自分のことを
そうよ哀しい 身の上と
流転てんてん ネオン川
酔えばすぐ泣く 不幸ぐせ
罪な嘘まで
もって行ってよ おんなみれん節
私 あなたの 最後の女
惚れて溺れて なぜ悪い
流転てんてん ネオン川
風の吹く日も 雨の日も
ついて行きたい
命 ぎりぎり おんなみれん節
あんな男と 世間の噂
あんな男が 忘られぬ
流転てんてん ネオン川
いっそ沈めば 楽なのに
沈み切れない
命 ぎりぎり おんなみれん節
思いたくない 自分のことを
そうよ哀しい 身の上と
流転てんてん ネオン川
酔えばすぐ泣く 不幸ぐせ
罪な嘘まで
もって行ってよ おんなみれん節
私 あなたの 最後の女
惚れて溺れて なぜ悪い
流転てんてん ネオン川
風の吹く日も 雨の日も
ついて行きたい
命 ぎりぎり おんなみれん節
終着駅には ほど遠い窓から拡がる あの海に旅には似合わぬ 姿して魅(ひ)かれて降り立つ 北の駅今更みれんと 分かってもあなたの裏切り 「どうして…よ」追ってもく
人で生まれた はずなのに人並みほどの 倖せも神様あたしに よこさないみんな他人が さらうからアア さらうから北の空には 七ツ星動けぬ宿命(さだめ)の 逆さ星あた
やっぱり大阪 ええなぁこの街は涙がこぼれりゃ 傘の花が咲く女の心を 蹴飛ばすようなあんな男は あんな男はあばよで放(ほ)かそか 雨ん中 あゝ 雨ん中やっぱり大阪
浪花生れの 女やさかい心底あんたに ついてゆく笑わんといて 笑わんといてあんたに抱かれた そのあとは可愛いわたしに なれるから隣りにおいててね いつまでも浪花育
惚れた惚れたよ 本気で惚れたこんなおんなは おまえだけ世間知らずで 気ままな俺をやさしい笑顔で 庇ってくれる決めた決めたよ道づれにおまえと道づれに…惚れた惚れた
鴎橋から鴎が飛んだ悲しい女に声かける泣くのはおよし もうおよし涙顔みせたくないと振り向けば道頓堀に宵灯り あゝ 宵灯り鴎橋から鴎が飛んだ番で塒へ帰るのかあなたに
いつも待ったわ あなたの言葉一緒になろうの 一言を今は無理でも 叶うのならばもっと先でも 良かった私小雪に沈む この駅灯り汽車が来るまで あと五分別れが近くなる
北の都を ふり出しに流れ流れて 夜の花風子十九の 仇(あだ)の花あゝ おんな通せんぼまこと尽くして 燃えた恋意地が残って 泣いた恋いつも裏目に なる私あゝ おん