唐沢美帆

月を浴びて – 唐沢美帆

頼みなく揺れる 薄明の月の下
無情に寂しさ 運んでる
嘘と唇を 重ね合わす数だけ
不思議ね全てが かすんでく
だけどわかっているから 誰かのモノなんだと
今はこのまま抱いて欲しいの 全て満たして

重ね合う胸の奥 淡い記憶残して
役立たずの月さえ 綺麗で涙こぼれる

薬指の影 あなたの帰る場所ね
此処に残るのは 香りだけ
何故か傷つく程に あなたが愛しくなる
少し正直でいたいだけ 偽りとしても

間違いだらけの愛 気付かないふりしてよ
許されぬ想いでも 夜の中に隠して

もっと傷つけて 恋した証を残して
心の雫 想い出と変わって 時にのまれていくから

重ね合う胸の奥 淡い記憶残して
役立たずの月さえ 綺麗で涙こぼれる
間違いだらけの愛 気付かないふりしてよ
許されぬ想いでも 夜の中に隠して

二人の記憶を…
せめてこの歌に遺して…

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