半崎美子

ふたりの砂時計 – 半崎美子

並んだ心が離れた日もあったけれど
紡いだ思い出が何度も手を貸してくれた

運命と呼べる出会いだったと
気づくのが少しだけ遅くなったけど

良いときも悪いときも
変わらずそばにいてくれたね
どんな日もあなたがいたから
どこまでも強くなれた

そっと拾った言葉を今抱きしめている
きっとあなたは覚えていないでしょう

こぼれ落ちていく日々の底に
重なり合っていく ふたりの足跡

辛いとき苦しいとき
必ずそばにいてくれたね
何より揺るぎない想い
今日だけ伝えさせて

前より優しいその背中
頼りない笑顔も
愛しさに変わる時の流れに
こうして寄り添っていたい

そしていつか 最後の一粒が落ちる
その瞬間がやってくるその日まで

さらさらと音も立てず
降り積もるような刻を
ささやかでいいあなたと
この先も生きていきたい

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