加川明

  • 幸せの道しるべ – 加川明

    少しやつれて かぼそい肩を抱けばあの日に帰れる ぬくもりの宿何(なん)にも言うなよ 分かっているさ強がりばかり言ったけど許してくれる お前のやさしさ待たせてごめんね 二度と離さない幸せの道しるべ つらい思い出 引きずるよりも夢の続きを見ている お前の瞳泣き虫弱虫 何度も乗り越えて春の陽(ひ)ざしをあびながら微笑み返して はにかむ横顔待たせてごめんね 明日(あす)を信じてる幸せの道しるべ 苦労かけた…

  • 口紅 – 加川明

    淋しさ隠しに 鏡をのぞきひとり口紅 引いてみるこんなにこんなに 好きなのにどうして私を 泣かせるのあなたいつ来る いつ逢える今はこの恋 あゝ、離せない 電話もしばらく くれないままで逢えば優しさ くれる人遊びの遊びの 恋ですか写真のあなたに聞いてみるあなたいつ来る いつ逢える抱いてください あゝ、今すぐに 夜更けに口紅 小指で拭けば頬に涙が こぼれます哀しい哀しい 言い訳も信じりゃ一ヶ月(ひとつき…

  • お嬢様ルンバ – 加川明

    「65歳以上のお嬢様 ご機嫌いかがでしょうか。若返り党の 加川明でございます。この高齢社会を強く明るく生き抜く為には何よりも健康、心と体の強化でございます。」 潤んだ瞳 魅力的なあなた輝く金歯 乙女心は永遠…僕の目には 今も 今も あなた憧れの プリンセス My Lady! 軽やかに ジジババ ルンバ お元気ルンバ腰揺らし ビビンバ ルンバ お色気ルンバ毎日!!ラリルレ リリレロ ラリルレ リリレ…

  • 町内のしきりババア – 加川明

    自転車のケツに箱を付けて町内を走りまわる誰が名付けたか どこから来るのか 町内のしきりババア髪は逆毛立ち顔はくろずみ化粧など似合わないもんペズボンがとにかく似合うよ 町内のしきりババア朝から晩まで駆けずりまわり世話好きおせっかい口から出まかせ、でも、でも情にゃ弱い夏でも冬でも雨でも雪でも笑顔を絶やさない自転車こぎこぎ鼻歌まじりの 町内のしきりババア 葬式があれば段取りすばやく一人で動きまわる葬儀屋…

  • あなたにありがとう – 加川明

    この世に生まれて 生きる喜びにはじめて気付いた なにげない優しさで言葉はいらない 感じる心だけ素直に生きてみる わが人生を あなたに会えてよかった 生きぬくことを知りましたありがとう ありがとうすべての出会いに ありがとう最後まで 最後まで 命のかぎり人生を こわれた夢を 両手に抱きしめて何度も立ち上がり 涙をぬぐってきたひとすじの光 あふれる喜びにゆだねて生きてみる わが人生を あなたに会えてよ…

  • れんげ草 – 加川明

    おまえがそばに 居るだけで他にはなんにも 欲しくないまがりくねった 人生に似合う花は どんな花秋のなでしこ 寒牡丹お前の心は れんげ草 寄り道しても そのたびに笑顔を絶やさず ついてきた目と目合わせりや それだけで胸にしみる やさしさがふたりぼっちで この先もお前の心は れんげ草 今なら聞ける わがままも一つや二つは なぁ お前つらいときには お互いに遠慮ばかり していたねせめてあげるよ 安らぎを…

  • 石楠花の雨 – 加川明

    先にお行きよ お前から何も言わずに 背を向けて 背を向けて傘はふたつに 離れてもおもいでだけは この胸に濡れて切ない あぁ 石楠花の雨 優しかったよ いつの日も他の誰より この俺に この俺に好きで別れる わがままを責めてるような 泣きぼくろ肩に冷たい あぁ 石楠花の雨 きっとつかめよ しあわせをうしろ姿に ひとり言 ひとり言細い背中が 遠ざかる小雨の中を 消えて行くひとり見送る あぁ 石楠花の雨 …

  • 恋のダンスがとまらない – 加川明

    今夜グラスを 重ねたらそれから二人 どうなるの酔ったふりして 甘えてみたくなるのこんな熱い気持ち 初めてなのよあなたのことが 好きだから朝まで一緒に ずっと踊りたい男と女 揺れて揺られて ワン、ツー、スリーときめく恋のダンスが とまらない 夜は長いわ 飲むだけじゃそれなら二人 どうするのきっと出逢いは 運命(うんめい)だったのかも胸の熱い鼓動 感じて欲しいわたしのことが 好きならばその手で抱き寄せ…

  • ラストシーンのように – 加川明

    窓辺に映る 夕ぐれのカフェテラス冷めたコーヒーを 頬づえついて ひとり飲んでる行きかう人の 恋人達を見てはあなたの思い出 すべて忘れる 心の消しゴムあれば振り向けばいつもそこに 悪戯(いたずら)なあなたがいたせめて最後はカッコ良く別れたかった ラストシーンのように 許されるなら もう一度やり直したい言葉と気持ちが いつもちぐはぐで 素直になれない想い出のカフェ この街とお別れだねあなたの好きな ジ…

  • 指輪 – 加川明

    ひとりのお酒は 淋しくて恋しくなります ぬくもりがあなたを待ちわび かれこれ二年どこでどうして いるかしら いるかしら左手指輪を 回すたび女心が チクチク痛いあきらめきれない 私ですばかな ばかな ばかな女です 最後の恋だと ささやかれあなたにあずけた 命です二人で通った 止まり木酒場酔えば優しさ 思い出す 思い出す流した涙で 錆(さび)ついた女心が チクチク痛い生きては行けない 私です弱い 弱い…

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