僕とジョルジュ

週末 – 僕とジョルジュ

月曜日は いつも安心で
可笑しくなって 少し笑う

土曜日には
彼は少し ワインを飲んで
髪を撫で 古い映画を観る
週末が 嵐のように過ぎ去っていく

日曜日は いつも不安で
たまらなくて 彼にあたる

いつも単調に 平日は過ぎ
また週末が

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巨大な遊園地 – 僕とジョルジュ

退屈な彼をおいて憂鬱な街を抜け軽いワンピースでちょっと南の島サンダルは後で探そう気絶しそうに甘いカクテルと気まぐれなお天気雨ここはまるで楽園ねWi-Fiがないの

テレビは砂嵐 – 僕とジョルジュ

愛してるそばにいて行かないでドアも閉めず去っていく あなた

君とデート – 僕とジョルジュ

退屈させないでね 今日はハイヒールで来たのよ?

秋の檸檬 – 僕とジョルジュ

彼はでていった 突然にいつものこと でも泣いている秋に降る雨のように 無造作な涙よ僕は「どうでもいい屋さん」つい言ってしまう それがどうしたでも君だけは愛してる

今夜 – 僕とジョルジュ

知らないおじさまの フランス人形と目が合ったとき「私もこうなれるの?」なんて思った 儚すぎていまは 私が人形よ

可哀想なジョルジュ – 僕とジョルジュ

この町に置き去りにされたジョルジュは魅力的な男にも振り向かない「若いのに可哀想ね」うわさ話もどこか うわの空遠くを見つめてるあの あんちくしょうめそのうち ふら

さよならを数えて – 僕とジョルジュ

誰もが好きで 誰もが要らない私のことは そう思ってる朝はあの人 夜はこの人うつ波のように 寄せては返す若いから ああ 今だけ ほしいのねああ 花のようにいい時 

無邪気な少女 – 僕とジョルジュ

ママみたいにはなりたくないなパパも私のほうが好きでしょうもう我慢しないで大人の女なんてご機嫌取るのだって 面倒くさいでしょパーティードレスを着ていると素っ気ない

ないしょ – 僕とジョルジュ

あの子 今頃 どうしてるかしらママのクローゼットに 一緒に 息を殺して 隠れた

変な恋 – 僕とジョルジュ

君と僕は35歳離れてても兄弟みたい君と僕はセックスをして歌を歌って遊んで暮らす君と僕の変な恋は変な恋さ普通の恋

42歳 – 僕とジョルジュ

花びらを巻き込んで重たい風が吹く好きな人はずっと42歳短くした髪を結おうとした好きな人はずっと42歳むつかしい本を読む古めいた映画も 観たけれど落ち葉が雨に撃た

迷子 – 僕とジョルジュ

あら ここはいつか来た場所だわなんでいつもこうなるのかしらかわいそうな アタシ道ならぬ道を行くちょうど三秒前いつも通り今度の王子さまも逃げた 逃げた坂を転がって

恋のすゝめ – 僕とジョルジュ

今朝 目が覚めた時に ふと気づいてしまったのほらまた 懲りずに恋に落ちてる落ち葉のショーウィンドウに映っているのは恋をしている わたし電話のベルを待ってたらいつ

片目の仔猫 – 僕とジョルジュ

片目の仔猫のようにあなたと暮らした大事にされるほどに涙が流れた好きだったのは嘘じゃないわ嘘はよくついたけれど愛されることでいっぱいだった気まぐれが憎いあなたがい

二月生まれ – 僕とジョルジュ

四月生まれの君は 優しくする義務がある二月生まれの私に 優しくする義務おりがみがとても上手で 背もずっと高いし男の子なんだから ずっとそばで守っていてね四月生ま

ぐるぐるのこと – 僕とジョルジュ

今日もどこかで 誰かが死んでから 生まれ変わる今日もどこかで 生まれて来た人は 生まれ変わり

僕はレタッチャー – 僕とジョルジュ

僕の仕事は 写真を修正することコンビニで 今日もお弁当あっためてもらって帰ります今日の仕事は 好きだった女優の修正でした目の前の 写真を見てあの頃の気持ち 思い

いとこのさっちゃん – 僕とジョルジュ

懐かしい家 寂しそうな縁側と玄関久々に会う君は喪服 やけにきれいに見える小さい頃 押し入れに潜ってふたり 内緒話したね賑やかな午後 親戚達の中で君と目が合った

酒場の知らない人達 – 僕とジョルジュ

火曜日 酒場の人達故郷なんてないみたいな顔してる火曜日 酒場の人達私もきっとそんな風に見えているのだろう嘘ついてるわけじゃないけど会話が風船みたいに浮いてしまう

ひつじのたたかい – 僕とジョルジュ

ひつじは つよいひつじを 決めるときには あたまをぶつけるよわいひつじ 困り つよいひつじの あたまをぶつ

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