佐田玲子

もうひとつの雨やどり – 佐田玲子

それはまだ私が神様を信じなかった頃
九月のとある木曜日に雨が降りまして
こんな日にすてきな彼が現れないかと
思った処へあなたが雨やどり

こんな時に何でも良いからあなたとお話をして
お友達になれたらどんなに楽しいだろうけれど
あなたの気を引ける程すてきな娘ではないし
風邪をひかないでと願うのがやっとだった

娘は器量が良いというだけで
幸せの半分を手にしていると
誰かが云った意地悪なお話
でもこっそりうなずいている自分が悲しい

確かに私が他のお友達とおなじ位に
白いドレスや口紅や赤い靴が
似合うすてきな娘だったらもっと上手な笑顔を
あなたにあげられたのに
だからあなたと街角でもう一度出逢った時も
あなたが覚えているなんて夢にも思わなかったし
ましてやそれ以上の事なんて望みもしなかった
だからこそこんなに驚いています

本当に私はお裁縫もお料理も駄目だし
おまけに心配性でそれに引込み思案で
自信なんてかけらもないしあなたに迷惑を
かけるのがきっと精一杯です

いきなりこんな大事なお話を
信じろというのが無理な事です
だってまさかあなたが選んだのが
こんなに小さな私の傘だなんて

あわてて駆け出してしまった胸の鼓動を
呼び戻す為に少しだけ時間をください
涙をこっそり拭う間だけ時間をください
そしたら

人気の新着歌詞

君を信じて – 佐田玲子

人は皆、君のことを駄目な奴と笑うけれど僕だけは知っている本当の君のことを人は皆、君のことを意気地無しと笑うけれど僕だけは知っている君の勇気、君の力君は今、ほんの

風待ち – 佐田玲子

手紙は何度も書いたばってん ひとつも出した事はなか嫌な事のあったときにただ 愚痴ば書いてみただけさあんたの事は気にしとるけど便りの無いのは良か便り私は変わらず適

サイゴ ノ フクシュウ – 佐田玲子

つまりあんたは私じゃなくてあの娘を選んだお決まりの言葉をあんたは辛そうに言う「君は一人でも生きて行ける」と「アイツは俺無しじゃ生きて行けない」とあの娘に伝えなさ

野に咲く花 – 佐田玲子

どんなにどんなに好きな人でもどうにもならない恋もあるたとえばあなたの庭の隅で人知れず咲くよな 花でいいのに本当はあなたと同じ時代に生まれただけで幸せな筈なのにい

掌 – 佐田玲子

うつむきがちに 私は掌をみつめてる自分の人生を見つめているつかみそこねた愛を指でそっとたどってためらいに疲れて ため息つく今より少しでいいから勇気があればあなた

灰かぶり ~魔法のとけたシンデレラ~ – 佐田玲子

あの時手を振って「さよなら」と言ったねまた会うつもりであなた笑ってくれたよね「優しさは罪だよ」と背中に呟いたようやく気付いたの いつも私からだね電話いつか雨、雨

ひとりじゃないよ – 佐田玲子

故郷行きの列車がホームを離れてゆく楽しげに学生達が手を振りながらなにげなく聞こえる懐かしい言葉この場所に もう幾度佇んだでしょう絵はがき売場で 故郷の川を見つけ

甘い手紙 – 佐田玲子

甘い手紙を 書いてください上手な嘘を 少しだけ混ぜて誰も私を知らない 遠くの町へゆくから真っ白なノートで やり直してみるからもしも 思い出してくれてもしも 私の

私の場合 – 佐田玲子

夜更けに聴いたルス電にはフルサトからの優しい声幸せになれ そんな言葉裏切るような恋をしているひとり暮らす都会心頼りなくて愛をねだる 淋しい指はすぐ近くにあったぬ

故郷 – 佐田玲子

心の中を見透かすように朝焼けが眩しく私を照らす海岸線を電車は走る懐かしさに胸が軋む山の麓にとりどりの 花が揺れて乾いた私の心 穏やかにして潤してくああ 少しだけ

この手に夢を掴むまで – 佐田玲子

どんなに遠く険しくても自分の道はあきらめないどんなに涙流してもこの手に夢を掴むまで人は誰も生まれた時に夢と希望を握りしめてるけれど不安や孤独を知るたびにその掌さ

おもかげ – 佐田玲子

コスモスが揺れてるなつかしいあの小径で秋風にあなたの笑顔が揺れたようです小さな想いは風に流れてゆくかしらあなたの住んでるあの街へと届くかしらねえ 静かに手紙を書

春の鳥 – 佐田玲子

ひきだしにしまっておいた 出しそびれた恋文は私からあなたへの 最後の手紙になるはずでしたあんなに深く愛されて あんなにせつなく別れた書きながら三度泣いて 出せな

夢 – 佐田玲子

あなたの腕の中が 狭くなった訳ではなく私があなたの夢を閉じこめる狭い籠になるのが怖いからさよなら そう書きかけて 迷ったあげくの置き手紙あなたに逢えた倖せなんて

いちぬけた – 佐田玲子

たかが 恋の ひとつやふたついつでも ホラ 捨てられるわだってあなたの 愛になれずに終っていく 恋だもの傷つきはしない お互い様おの娘のことも 責められないはや

銀の舟 – 佐田玲子

銀色の舟を 空へこぎ出して月夜の晩に あなたに会いに行く私の想い かすかにそよぎ銀の帆を立て 静かに進むあなたの夢に 棲むのは誰銀色の舟と 一緒にうたう銀色の舟

あなた自身 – 佐田玲子

曲り角で 息を整えそれでいいの 自問自答する若さまでも 犠牲にしては走るあなた それで悔いはないただ やさしくなるのに時間はかかるからたまには各駅停車でいいただ

昨夜の出来事 – 佐田玲子

taxi とめるまでは二人になれるのにあなたは テーブルで 見送るのだって外は 夜更けの街風も冷たくてだからわざと「送ってよ」とあなたの前で他の人に頼んだわ時が

川 – 佐田玲子

夕暮れ間近の河川敷グランドで子供達がまたこの次の約束を終えたところ鉄橋を渡る快速電車照り返した夕日にかすかに頬を染める誰にも会わずに日曜日が過ぎていくただひとり

感謝状 – 佐田玲子

あなたのお陰で私は普通にお掃除も料理も洗濯もヌカ味噌まで漬けるけど子供っぽいのはあなたに似たのでしょうか出掛ける前に父さんにはちゃんと挨拶も出来ましたあなたとい

Back to top button