佐伯ユウスケ

君に会いたいな – 佐伯ユウスケ

出逢えたことに 気付いてなかった
胸の信号機が青になった
あふれる気持ち伝えたいけど
この一歩が最後になったら嫌だから

アイス食べたい なんて言い出す君
黄色いシュシュ 下がった眉 伸びたサボテン
君は片付けが苦手だけど大丈夫
引き出しの鍵なくしても いつでも僕が開けるよ

いつもに増してうるさい チャリンコのブレーキ
いつも交わしていた おはようが
なんだか今日はぎこちない

君に会いたいな いつもみたいに
心のスペース奪ってる
愛想笑いも咳払いも 愛しさに変わってく
君に会いたいな なんて言えるわけないから
優しい友達のフリして
君を想うと動き出しそうな言葉は
また明日にしまっておくよ

君が大きな空だとしたら 僕は果てなく続く大地だ
君が降らせた雨だって 僕の心の糧になるよ
嬉しくても悲しくても寂しくても どんな寒い夜でも
二人の間には触れられない程 綺麗な虹がかかるんだ

夕方のチャイムが いつもより遅い気がして
遠く伸びた僕らの影は また
明日に導いてくれるかな

君に会いたいな いつもみたいに
他愛もないもの願ってる
街の明かりもこの気温も 行き場所なくしてる
君に会いたいな いつもんとこにいないかな
そんな想いはポッケに隠して
君に伝えたい言葉の続きをまたひとつ
夜空に向かって口ずさむよ

君を求め君を求め 走り出した
『もうダメだ』 君の元へ
汗ばんだこぶし握りしめ なりふり構わず想い抱きしめ
寄り道の公園も 待ち合わせしたカフェにもいるんじゃないかって
息を切らし 辿り着いたのは
あの日のまま 君のいない改札口だった

君に会いたいな いつもみたいに
心のスペース奪ってる
愛想笑いも咳払いも 愛しさに変わってく
君に会いたいな なんて言えるわけないから
優しい友達のフリして
君を想うと動き出しそうな言葉は
また明日にしまっておくよ

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