佐伯ユウスケ

ツモアガリ – 佐伯ユウスケ

“優先席じゃないから”と 眠ったフリしてしまう
あのご老人は今も 元気にしているだろうか
そんな罪悪感を抱いて 今日も同じ線路を走る
淀んだ街の人混みが 僕を息苦しくさせるよ

『時代は変わったなぁ』なんて
酔った上司が言っていた
ほら世の中の冷たさは 酔っ払いだって気付いてる

僕にもできるかな こんな時代を変えたいよ
だけど人前に立って
いつでも助けてあげられるような
そんな勇気と強さ
スーパーマンじゃないんだから 僕には足りないよ
だけど目の前にいる そこにいる 大切な人くらいは
自分の手で支えたいよ
君がまた 誰かを支えられるように

(例えばのお話です)
100円拾って交番届けたって
(例えばのお話です)
空き缶拾ってゴミ箱届けたって
(例えばのお話です)
エアコン消してみたら色々熱くなってきて
(例えばこの話で)
自分もなんかしよう!なんて思ったりしても

『時代は変わりゃしない!』なんて みんな諦めちゃってるけど
向き合ってる証拠なんだ それならそうさ
自分の中で革命起こそうぜ

僕にもできるかな こんな時代を変えたいよ
だけど立ち止まってただぼんやりと過ごす
毎日が過ぎてく
そんな気がしてならないんだ
堂々巡りで行動できないよ
だけど目の前にいる そこにいる 大切な人くらいは
自分の手で背中押したいよ
君がその一歩を 踏み出せるように

『時代は変わったなぁ』なんて
酔った上司が言っていた
ほら世の中の冷たさは
酔っ払いだって 僕らだって
心の中でわかってんだ

僕にもできるかも こんな自分を変えるんだ
いつか人前に立って
いつでも助けてあげられるような
そんな勇気と強さ
スーパーマンみたいに 僕にもできるといいな
だから目の前にいる そこにいる 大切な人くらいは
自分の手で支えたいよ
君もまた 誰かを支えられるように

優先席じゃないのにさ 君が席を譲った
あのご老人は今も元気にしてるといいな
そんなほっこり感を抱いて 今日も同じ線路を走る
淀んだ街も少しほら いつもより明るく見えるよ

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