伝書鳩
ちょっとさよなら – 伝書鳩
ぼくはお砂糖ひとつの珈琲
君はいつでもつめたいミルク
朝の陽ざしちぎったレタスに
赤いトマトが似合っています
さああと5分したら
エプロン姿の君と 夕方までちょっとサヨナラ
読みかけの朝刊おいて下さい
いつもおねぼうパジャマ姿
こんがりトースト苺ジャムつけて
まるで子供のようですね
さあと5分したら
手をふるあなたと 夕方までちょっとサヨナラ
ちょっとサヨナラ ちょっとサヨナラ
ちょっとサヨナラ
ぼくはお砂糖ひとつの珈琲
君はいつでもつめたいミルク
朝の陽ざしちぎったレタスに
赤いトマトが似合っています
さああと5分したら
エプロン姿の君と 夕方までちょっとサヨナラ
読みかけの朝刊おいて下さい
いつもおねぼうパジャマ姿
こんがりトースト苺ジャムつけて
まるで子供のようですね
さあと5分したら
手をふるあなたと 夕方までちょっとサヨナラ
ちょっとサヨナラ ちょっとサヨナラ
ちょっとサヨナラ
ああ秋ですね ああ秋ですねああ秋ですね ああ秋ですね Woo君の目の中に溶け込みそうですああ秋ですね ああ秋ですね手編みの白いセーターの肩さきにもみじが一枚ぽっ
人生なんて鉛筆で書いた一本の線とどこか似てますね白い紙の無意味な線が僕の明日を探しているけれど今はふりむくことさえつらい道しるべにさえも見つからぬままに淋しさに
たい屈しのぎは タバコにかぎるよねふわふわふわわわ 煙にまいちゃおうかんしゃく電話も今夜にかぎり不機嫌そうに口をとざしてるこんな時君の小さな胸の谷間に顔をうずめ
電話をくださいあなたのつごうの良い時に二人のあいだに心のこりがある様で話し合いたい気持です季節がわりをくりかえす日々のくらしにはへやのかたすみ一人ぼっちの静けさ
赤坂見附の駅から 歩いて五分のところですちいさな花屋さんだしましたふたりで始めたお店ですあの頃の私と彼は葉書の一枚もださずに そして不義理の数々いまも 憶えてい
雪どけの季節になれば 想い出します路面電車で街はずれ梅見に行った あの日の朝をあなたの髪は まだ短かくてトックリのセーターよく似合っていました何を話したのでしょ
色あおざめた夕暮れです悲しみをまどろむみたいに二人の時間はふるびてゆくばかり道行く人に言葉を借りてあなたとの話しができたらほほえみながらも たえる事ができるもど
幸せ薄いことさえ知らず 君は無邪気な横顔でとどかぬ空の一番星を指さしながら生きているんですね悲しみを置きざりにして日めくり暦のむこうに行けばひとりぼっちの人生に
きれながの二重目蓋の君の目が子供みたいなほほえみをかける時そのあどけなさが そのあどけなさが僕には悲しすぎます色あせた季節の中にたたずんで髪をとかすしぐさはきれ
ふりむいたら足あとだけが 今日に続いてるの通りすぎた季節だけが 小さな人生人を愛し人と別れ 時はすぎてゆくのたとえそれが後ろ姿 見せた終りでもひとりぼっちの愛の
目覚めた時には いつでも晴れてるあなたとわたしの 愛のくらしたとえば涙が たとえば嘆きがひそかに忍んで いるとしてもこの手の平 こう重ねて愛と愛を つなぐのだか