つばき

coffee – つばき

誰もいない冬の夜に星が流れて今消えていった
いつも願い事は間に合わないな

冷たい風で少し頬が痛い 缶コーヒー飲みながら夜空を見上げた
冬の匂いは何故胸の奥の届かない所で切ないんだろう

君は僕のポケットに手を入れたまま
つまらなそうな顔してうつむいて 歩いてるけど

何処までも続くような 夜空の闇に吸い込まれてゆく
訳もなくセンチメンタルになるね
サヨナラなんて聞きたくはない 言いたくもないから強く手を握る
君の事が時々分からなくなる
まあ それは君も同じ事なんだろうけど

冷たい指で君の頬に触れる 大げさじゃなく今なら君のために死ねるね
出逢えたことが運命か奇跡かなんて どうだっていいよそれよりも
これからもそばにいてよ

君に触れるだけで 何にもいらないくらいに満たされてゆくよ
時間が止まればいい この気持ちのまま ずっと…

凍えた体を抱き寄せて 出来れば二人だけの秘密を
作りたいなんて思っているよ
誰もいない冬の空に 星が流れてまた消えていった
いつも願い事は間に合わないな
苦笑いして冷めた缶コーヒーを飲んだ

君を抱きしめてそのままそのまま 二人満たされてそのまま死ねたら
なんてね なんてね…

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