たま

温度計 – たま

口ごもるニュースのあとで「ブラジルの朝です」ってしゃべりだす
セキセイインコは この部屋のたった一つの機械のようです
眠らないはじまって終るのに
眠らない眠れない朝
真中のテーブルで君と二人きりで爪をかじるだけの
朝食の時間です

八月の時計みたいに部屋をきざんでゆく温度計の下で
君は裸のまま
昼みた太陽が虫のように目の前をチラチラとびまわるので
夢中でそれを手ではらう
君はとどかないことだけみちてる

真夜中 月の下で 乾いた白いシャツを君にきせて遠く浅い夢をみにいこう

人気の新着歌詞

100mmの雨 – たま

雨の中で君とまちあわせこれからもずっと雨の中で傘でかくれた夜空いつもびしょぬれの犬今日も100mmの雨TVにうつる晴れわたる空雨の音はそれをかきけすの君の足もと

笑う信号 – たま

青はすすめ黄色は注意赤はとまれ紫笑え(ゲラゲラゲラ)信号が紫なのにむっつりしたおじさん交通ルールは守りましょ誰ですか青になってもまだ笑ってるのは真剣に渡らないと

かわいい流れ蛸 – たま

長いお山の通学路下の川には流れ蛸わたしの好きなかわいい流れ蛸岩魚や山女をたくさん食べて大きくなってね流れ蛸夕焼け空の帰り道橋の下には流れ蛸わたしの好きなかわいい

ゴーゴー川で泳ごうよ – たま

もうすぐ夏がくる来たら野原に飛び出て汗だらだら垂らせばオー夏満喫ゴーゴー川で泳ごうよ海パン昆布腰に巻いてゴーゴー川で踊ろうよモンキーダンスお手のもの屈強な男達を

満月の丸バナナ – たま

おなかすかしてどこまでも歩いて行こうまいか僕らふたりおなかすかしてこんな黄色い満月の下僕はほんとにいつだってほんとに気になるんだ食べ物も君もだから君に 君にあげ

パルテノン銀座通り – たま

とても君らしい時間に 君がぼくの目の前にいるのでどしようもなくってぼくは 顔のない顔の声で話かけるばかげてる風景をまたいでる そんなわけでこなごなだ陽射しがチリ

ここはもののけ番外地 – たま

ねぇ いっしょにあそんでおくれ生きてる子供たち閉店時間も忘れて死にもの狂いでいつまでもいなくなるためにいるぼくらがいるためにつくったこの町誰も知らないここいら一

ツルラのテーマ – たま

ツルラツ・ツ・ツルラ ツルラーツルラー ツルラーおーぷりぷり県丸兎湿原は鶴の一大渡来地しかしその地下には地底怪獣ツルラが眠ってた あやうしプリプリ!くちばし強く

なぞのなぞりの旅 – たま

庭のまん中でまるく小さくなった犬のそのまんままぁるいあくびがひとつふたつみっつそしてぼくの部屋の窓には真昼の月半透明の月はざわめきの数だけ空にうかぶひどい汗をか

全裸でゴ・ゴ・ゴー – たま

満員電車で毎日通う ジリジリ汗が流れてくるワイこんなにしてまでどこへゆく バーンとはち切れ踊り出したぜ!全裸でゴ・ゴ・ゴー全裸でゴ・ゴ・ゴー人ゴミの中若者だらけ

青い靴 – たま

僕らはいつからか破けた青い靴両手に持ったまま野原に立っていた自分の背中に電話をかけたけどいつまでたっても誰もでないよキャラメルのおまけの列車が来たけれど僕らの切

終わりのない顔 – たま

そこにあるものはただなんにもないこと晴れた日の息苦しさ もう目にみえない遠くまでの静けさ公園も市営プールも死んだふりするセキをするたびにネジがこぼれおちてゆく夏

ねむれないさめ – たま

眠れないさめおよいでばっかりで眠っちゃだめだよ沈んでいっちゃうよ青いいろ赤いいろ腹ペコな気持でお腹はこんなにいっぱい眠れないさめ眠れないさめおよいでばっかりで眠

あんてな – たま

夏の時計台の針が上手にお日様突き刺してひとさしゆびの乾いたぼくはきみのひらいたスカートの中アスパラガスみたいな白い脚に耳をくっつけて真昼の空にかくしておいたお月

レインコート – たま

強いひざしも強い影も強くふく風もなんにもなくって雨ばかりだ雨の音ばかりだ子供たちはとびはねたレインコートよけいなものまできっときっと しまいこんでるレインコート

あるぴの – たま

あるぴの 白くすきとおった身体であるぴの ぼくをたのしませておくれあるぴの 白くすきとおった手足とまっかな目をしてどんな夢みていたの子供のかたちのおばあさんにな

デキソコナイの行進 – たま

デキソコナイ達が行進してゆくよとても楽しそうに旗を振りながらでも旗をつけ忘れたのでそれはただの棒だよただの棒を振りまわしながら行進しているよラッパを吹きながら行

れいこおばさんの空中遊泳 – たま

れいこおばさんが空に浮いているいねむりしながら どんどんのぼってく天の川があふれた夜に 月の光に刺激を受けてれいこおばさんが空に浮いているれいこおばさんは息を吸

らんちう – たま

あんまりのこころさむさにうらにわをほじくりかえしているとかなしいいろの水が湧いてあふれるばかりの水が湧いてだぁれも知らなくなっちゃった遠い砂漠の隊商が行列になっ

ワルツおぼえて – たま

蒼い月のぬれた影からいつか私はワルツおぼえて頭のすきまをゴソゴソ観光団体が一列になって口笛を吹いた旗ふるへんなワルツパリの女のため息のそば口紅も煮込む朝のスープ

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