さくらまや

  • かもめ橋から – さくらまや

    ひとり夕日に この身を染めるあなたは今ごろ どこにいる何も言わずに 行くなんて指輪ひとつを 残して…戻って来てよ 迎えに来て夕暮れのかもめ橋から 愛を伝えたい 渡り鳥なら 北へと帰る私は帰れる 胸もない好きと言われた 戸惑いをあなた解って くれずに離れて知った この切なさ夕暮れのかもめ橋から 名前呼んでみた 涙みたいな 一番星よあなたも今ごろ 見ているの今度逢えたら 逃げないわあとで泣いたり しな…

  • 恋紅椿 – さくらまや

    波また波ばかり 背伸びをしてもあなたの乗る船は まだ来ないきっと戻ると 堅い約束泣かずに待つと指切りを した日から夢は夢は蕾の 恋紅椿 ねぐらへ帰るのか 海鳥さえも並んで飛んで行く 茜空胸を焦がして 沈む夕陽にあなたが浮かぶご無事でと 祈ります春は春はすぐそこ 恋紅椿 沖ゆく船影に 明かりが揺れる私の心にも 灯がともる島の暮らしに 届く便りは嬉しい便り尽くしたい 甘えたい赤く赤く咲かせて 恋紅椿 …

  • 大漁まつり – さくらまや

    ホッケも帆立も 当たり年今年は毛蟹も よく獲れたほんとに父ちゃん ありがとう祭りの太鼓が ドドンと響く[ソイヤ]浜じゃ法被(はっぴ)のヤン衆も御輿かついで 祝い節ヤーレン ソーラン 大漁だ [ソイヤ]ヤーレン ソーラン 祭りだよ [ソイヤ]ソーラン ソーラン…… 大漁まつり [ソイヤ ソイヤ……] シベリアおろしに 煽(あお)られて流氷さか巻く 北の海嵐と戦う 漁師には家族(みんな)の祈りが命の綱…

  • ノラ猫三度笠 – さくらまや

    サンマ焼けたと 呼ぶ声聞けばやけに故郷が やけに故郷が 恋しい夕暮れよ花の都で ひと花咲かせ錦飾ると 出て来たものを……今じゃ浮世を 何で流れて ニャンで流れて吹く風まかせ ノラ猫三度笠 ビルの谷間に こがらし吹いてつろうござんす つろうござんす 夜更けの東京はもしも俺らが 人間ならばパッとやけ酒 あおれるものを……つらい運命(さだめ)を 何と泣こうか ニャンと泣こうか路地裏ぐらし ノラ猫三度笠 …

  • 日本全国元気節 – さくらまや

    いろはに 金平糖(こんぺいとう)と言うけれど甘くはないのが この世界ムシャクシャしてくる その前に演歌で人情 思い出そう小倉名代は 無法松浪花の三吉 将棋さし吉良(きら)には お菊と仁吉(にきち)どん……どれから聞かそか 元気節 桃・栗三年 まや十年まだまだ 未熟で恥ずかしいそれでも 道産子魂(どさんこだましい)でこの声かれても 唸ります小雪舞い散る港からリンゴの花咲く みちのくをいで湯の郷(さと…

  • ねんころ子守唄 – さくらまや

    赤い夕日が 窓辺に落ちて山の里へと カラスが帰る今夜も母さん 遅くなるだろか可愛(かわ)い妹が ぐずって まだ泣きやまぬ涙ぬぐったなら 涙ぬぐったならねんころころり 子守唄 ねんねんころり ねんころりん母さんまだだよ ねんころりん 白いリンゴの 花咲く頃に直(じき)に戻ると 嬉しい便り東京で父さん 無事でいただろか顔も覚えずに 育ったこの子も二歳(ふたつ)暦めくったなら 暦めくったならねんころころ…

  • 浜の恋女房 – さくらまや

    命ぎらぎら しぶきを蹴って競うヤン衆の 一番船が漁場めざして 沖へ出るあとはお任せ 番屋の仕事(こと)は惚れた漁師の 嫁だものあんた見送る 浜の恋女房 お湯はぐらぐら やかんに沸いて白いご飯も そろそろ炊けてちょいと薄めの 口紅(べに)をさしゃ網を引く手は 凍えちゃないかふいに愛しく なる夜明けあんた待ってる 浜の恋女房 海がきらきら 朝陽に光り帰り急いだ 大漁船が旗をなびかせ 風を切る仁王立ちし…

  • ええじゃないか – さくらまや

    空に浮き雲 大地にさくら旅は道連れ 世はまた情け他人同士の お前と俺がふっと気がつきゃ くされ縁ええじゃないか ええじゃないか ええじゃないか笑顔千両の 長旅だ 降れば軒借り 暮れれば眠りなんのぼちぼち 行こうじゃないかこころ美人の お前に惚れて犬も喰わない 喧嘩してええじゃないか ええじゃないか ええじゃないか千里万里も ふたりなら お前泣く日にゃ この俺笑い俺が泣く日にゃ お前が笑うどうせ凸凹…

  • ありがとう – さくらまや

    “ありがとう”って伝えたくて あなたを見つめるけど繋がれた右手は 誰よりも優しく ほら この声を受け止めている まぶしい朝に 苦笑いしてさ あなたが窓を開ける舞い込んだ未来が 始まりを教えて またいつもの街へ出かけるよでこぼこなまま 積み上げてきた ふたりの淡い日々はこぼれたひかりを 大事にあつめて いま輝いているんだ “あなたの夢”がいつからか “ふたりの夢”に変わっていた今日だって いつか 大…

  • 蕾 – さくらまや

    涙こぼしても 汗にまみれた笑顔の中じゃ誰も気付いてはくれないだから あなたの涙を僕は知らない 絶やす事無く 僕の心に灯されていた優しい明かりは あなたがくれた理由なき愛の灯(あかし) 柔らかな日だまりが包む背中に ポツリ 話しかけながらいつかこんな日が来る事もきっと きっと きっと わかってたはずなのに 消えそうに 咲きそうな 蕾が今年も僕を待ってる掌じゃ掴めない 風に踊る花びら立ち止まる肩にヒラ…

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