Two of us — 辛島美登里

遠くへ逝くのが私のせいなら
毎日だってあやまるわ
飼えなくなった猫のように私は
月夜に放り投げられた

それからはもう無我夢中で
仕事でもほめられるほど
でもまだ忘れてはいない

ショックと痛みにはいつも時差がある
ほんとに哀しくなるのは
日常に戻る
49日すぎからだと友達は言った

なんていい天気なの今日は
立ち止まり胸を押さえた
あぁ息をするのが苦しい

今はまだ未定
涙をみせずに
決められたことこなすだけで
振り回される日々に自分を支えてもらってるよ
あなたを忘れたい
あなたを消したい
だけどほんとは会いたい
世界中で巡りあえた ただひとつのTwo of us

何かしてないとおかしくなりそうで
あなたに手紙を書いてる
恨み事じゃなく感謝の気持ちを
違うな…何かが違う

怖い夢だってかまわない
私より先に消えないで
この手で あなたに触れたい

ペンを回す癖
本をめくる音
隣にあなたがいるようで
思い出がからみつくこの森を早く抜け出したい
あなたを忘れたい
あなたを越えたい
だけどもう一度会えたら
友達だってかまわないって言いそうだよTwo of us

出会ったことも
訣れたことも
費やした長い時間も
意味があったと無駄ではないと
信じられる日はいつだろう

心配しないで
はしゃぐ中にいると
つられて微笑む時もある
あなたの占める場所に新しい何かが育っていく
そのうち忘れる
そのうち変われる
誰と競いあう恋じゃない
あぁよかったとあくびをして終わるそれがTwo of us