夜明け川 — 角川博

別れをつれて しのびよる
雪見障子(ゆきみしょうじ)の 薄明り
もすこしだいて だきしめて わたしのあなた
爪をたてても 他人(たにん)にもどる
さだめかなしい 夜明け川

うわべの愛と しりながら
もえた肌身に すきま風
もすこしそばに そばにいて わたしのあなた
恨みながらも 背中にすがる
恋につめたい 夜明け川

涙で綴(つづ)る 夢一夜(ゆめひとよ)
いくら燃えても 露(つゆ)に散る
もすこしここに ここにいて わたしのあなた
道に迷った 女の未練(みれん)
どこへながれる 夜明け川