短くも美しく燃えて — 稲垣潤一

レイクサイドのホテル
再会の時は
回転ドアの中で
巻き戻したように
10年前のロビー
見つめ合う2人
天井のファンが ただ ゆっくり
廻る

愛は
短くも美しく燃えて
消えて行った
たった1度だけ 1度だけだった
僕と君の出来事さ
それを誤ちとは
呼べやしないほど
真剣だったね
見えなかった なにも

愛は
短くも美しく燃えて
消えて行った
たっ
1度だけ 1度だけなのに
あの日の夜 終わらない

今は別々の
誰か 愛してるとしても
一瞬(ひととき)の夏に旅する2人

愛は短くも美しく燃えて
過ぎた日々に
愛は
短くも美しく燃えて
炎の跡
愛は
短くも美しく燃えて
痛みだけが
愛は短くも美しく燃えて
残るものさ 残るものさ