花友禅 — 真木柚布子

帯をほどいて あなたにすがりゃ
夢も心も 燃えたのに
それが出来ない恋でした
許してしまえば よかったものを
人眼逃れて花友禅の
袖にみれんを あー抱いて泣く

恋に生命を 託した身なら
怖いものなど なかったに
なんでひと夜を避けたやら
抱かれてしまえばよかったものを
女絵模様花友禅の
胸に残るは あー悔いばかり

叶うことなら縁の糸を
結び直して 生きたいの
願う黄昏 鐘が鳴る
甘えてしまえば よかったものを
あなた恋しい 花友禅の
肩に乱れる あー まよい髪