秘めやかなラヴ・ストーリー — 河合奈保子

昔 読んだ詩集の中に
こんな詩がありました……

銀杏の葉は一枚の葉が別れて二枚になったのでしょうか
それとも二枚の葉が結ばれて一枚になったのでしょうか

銀杏並木が金色に染まるたび
思い出してしまいます
思わず拾ってしまうのも
愛を重ねてみるからでしょうか

空を飛ぶ鳥たちの愛
海に住む魚たちの愛
地上に生きる動物たちの愛
そして……男と女の愛

季節がめぐり愛もめぐりあいます
時に別れのドラマも
秋に生命(いのち)を与えたのは愛を教えた神々でしょうか

光と影が交錯する秋のスクリーン
銀杏がひと葉ゆるやかに舞い降りてきます
愛をひそかに秘めながら

光と影が交錯する秋のスクリーン
銀杏がひと葉ゆるやかに舞い降りてきます
愛をひそかに秘めながら

銀杏がひと葉ゆるやかに舞い降りてきます
愛をひそやかに秘めながら