我が心のレクイエム — 栗田けんじ

この世の罪を浄(きよ)めては 踊るハネトの火の祭り
「ラッセー」の祈りは「来世」と響き 見守り給(たも)う田村麻呂

チャグチャグ鳴らす鈴の音(ね)に 苦労を重ねた この馬が
一から振り出し我がヒゲ面に なんで顔寄せ懐(なつ)くのか

天の川に降り注ぐ 星と召されし御霊(みたま)たち
本当のことは言えないけれど 願う幸せ短冊に

紅花(べにばな)香る娘らが 可憐に演じる花笠に
未(いま)だ還らぬこの子にせめて 頬紅さしてやりたいな

竿燈(かんとう) 眩しい大通り 今度のお盆は待ってます
さぞや今ごろ提灯眺め 故郷(くに)を偲んでいるだろな

変わり果てたる我が町よ 打ち伏す屍(かばね) 我が友よ
涙で描く野馬追の絵馬 妙見(みょうけん)様に 捧ぐ日々