おまえを抱いて — 川崎修二

見えるはずない 故郷の海を
窓のむこうに 探す奴(やつ)
心細いか 淋しいか
泣いているよな うしろ影…
おまえを抱いて おまえを抱いて
生きるこの都会(まち) 春まだ遠いけど

たまにおまえと 日帰りでいい
花を手向(たむ)けに 帰りたい
茜雲(くも)が流れる 北国で
今も呼んでる おふくろが…
おまえを抱いて おまえを抱いて
男泣きする 心に風が吹く

どんな夢見て この腕まくら
たてる寝息の いじらしさ
俺の命の 陽だまりに
すがりつくよに 咲いた花…
おまえを抱いて おまえを抱いて
春よ明日(あした)は 倖せつれて来い