俺らいちぬけた — 岡林信康

田舎のいやらしさは 蜘蛛の巣のようで
おせっかいのベタベタ 息がつまりそう
だから俺は 町に出たんだ
義理と人情の蟻地獄
俺らいちぬけた

ところが町の味気なさ 砂漠のようで
コンクリートのかけらを 食っているみたい
死にたくないから 町を出るんだ
ニヒリズムの無人島
こいつもいちぬけた

考えてみりゃ俺らも 生きもののひとつ
お天とう様がなかったら 空気も吸えなんだ
花や鳥の中に 俺を見たんだ
命あるものの 流れに沿って
今夜町を出よう

命あるものの 流れに沿って
今夜町を出よう