機関車 — 小坂忠

忘れ物は もうありませんねと
機関車は 走るのです
君はいつでも ぼくの影をふみながら
先へ先へと はしるのです

目がつぶれ 耳も聞こえなくなって
それに手まで しばられても
目がつぶれ 耳も聞こえなくなって
それに手まで しばられても

乗りおくれまいと 急ぎすぎたぼくは
もうとまらない レールの上
あい色した うそのけむりをはきながら
ぼくは君を 愛しているんだ

目がつぶれ 耳も聞こえなくなって
それに手まで しばられても
目がつぶれ 耳も聞こえなくなって
それに手まで しばられても