わたしのノスタルジア — 南壽あさ子

夕暮れの帰り道 淋しくなって
泣いていた 泣いていたのに 今日も日は暮れて
よく見る風景も 時が経てば
少しずつかわっていくの わかってはいるけれど
壊れそうな弱ささえも ありのままに受け入れる強さは
あなたが教えてくれたこと

うしなって 傷ついても 一歩ずつ 進んでいく
欲しいものは あせらなくてもいいから
ただ静かな夢をみよう

遠くで鳴っている音の粒は
幸せを信じてやまぬオルゴールのようね
口ずさんで ふちどる空
あの木々と月の影 兎になって
迎えにきたらいいのにな

もっと近くで もっと夢のように
ずっとこうして ずっと真っ直ぐに
空を見上げていたい 旅立ちの日がめぐるまで

追いかけて おおきな夢を 思い出にならないように
約束しよう 今をずっと忘れない
時が経っても

夕暮れの寄り道に 車を下りて
馴染みある風景たちに あなたを逢わせたの
昔通ったあの道と わたしのあいする人へ