鳥を踏んだ日には 母は眠っていた鳥を踏んだ日には 兄は汽車に乗って鳥を踏んだ日から 少女は声がでなくなってしまった夢を見ないようになりやがて目が見えぬようになり手足の感覚がなくなり少女は耳しか聞こえない鳥の羽ばたく音だけが木霊する少女は暗闇に見た小鳥が手に乗る時の温度愛していたのに誤って殺めた声が出ないのはそのせいか夢を見ないようになりやがて目が見えぬようになり手足の感覚がなくなり少女は耳しか聞こ
「気が弱いふりをして意外と早熟なのね」冷やかしの視線浴び 生きるのが辛かった恋なんて退屈しのぎ わたしの恋 嘘だらけいつかわたし 刺されて死ぬのそんな気がする恋なんて退屈しのぎ わたしの恋 嘘だらけ最期の日 刺されて死ぬのそれでもいいのわたし 歌がうたえない曲に作詞もできないおいしいごはんできない恋しか満足にできない恋しか夢中になれない嘘よ ごめんなさい一番簡単じゃないの裸で抱き合うなんてエレガン
音楽を聴いている時音楽もまたあなたを聴いている音楽から耳を塞ぐことはできない水に入る時水もまたあなたに入っている水から隙間を防ぐことはできないこの世界に生きる時世界もまたあなたの中に生きている一度生まれたものはいなくなることができない愛にさらわれた時愛もまたあなたにさらわれている愛に抗うことはできない愛に抗うことはできない愛に抗うことはできない
こんなに悲しい気持ちも いつか忘れてしまうのねこんなに寂しくてつらいのに 少し待てば元通り映画観たあとも あなたって何も言ってくれなくて喋り下手なのね 悔しいけどそんなとこが好きだったこんなに悲しい気持ちも いつか忘れてしまうのねこんなに寂しくてつらいのに 少し待てば元通りなくした気持ちが なくなってしまった時があなたとほんとに お別れなのねいつか図書館の貸し出しカードの人が好きだった同じ本を読ん
喜びも 悲しみも 日常も わかちあいましょうわるい時 よい時も 健やかに 手を繋ぎましょう外国に一緒に住もう君の母国語が通じない愛してる 大好きだよ ねえ僕だけを頼ってどうしたら離れずに僕たちは生きていけるだろう君に会うまでの僕は泣いたりしていないけどいつだって孤独だったよ僕の誓いが永遠に守られますように君はずっと知らない国で誰とも喋れないまま僕のこと大好きだよね?外国に一緒に住もう君の母国語が通
声がでない理由は いつか踏んだ鳥が死んだからか
知らない本 見たことのない美しい映画好きな曲 全部君が教えてくれた制服で笑う君 ほかの子とは全然違うでも君に教えたのは大人の男(ひと)なんでだろうこの気持ち どうしてあの男と付き合うの?目を見たら わがまま言えないから 今日もひとり帰ります
ひつじは つよいひつじを 決めるときには あたまをぶつけるよわいひつじ 困り つよいひつじの あたまをぶつ
火曜日 酒場の人達故郷なんてないみたいな顔してる火曜日 酒場の人達私もきっとそんな風に見えているのだろう嘘ついてるわけじゃないけど会話が風船みたいに浮いてしまう
懐かしい家 寂しそうな縁側と玄関久々に会う君は喪服 やけにきれいに見える小さい頃 押し入れに潜ってふたり 内緒話したね賑やかな午後 親戚達の中で君と目が合った
僕の仕事は 写真を修正することコンビニで 今日もお弁当あっためてもらって帰ります今日の仕事は 好きだった女優の修正でした目の前の 写真を見てあの頃の気持ち 思い出した時間が経って 赤い線だらけの君の写真いまの君 僕は知った君は僕の顔も知らないまましわを消して しみも消して 目は大きく僕の手の中 本当の君 遠ざかる
今日もどこかで 誰かが死んでから 生まれ変わる今日もどこかで 生まれて来た人は 生まれ変わり
四月生まれの君は 優しくする義務がある二月生まれの私に 優しくする義務おりがみがとても上手で 背もずっと高いし男の子なんだから ずっとそばで守っていてね四月生まれの君は 優しくする義務がある二月生まれの私に 優しくすること!大人になったけど 君は背が高いまま同い年なんだけど ほぼひとつお兄さんのまま四月生まれの君は 優しくする義務がある二月生まれの私に 優しくすること!真夜中に電話をかけても優しく
片目の仔猫のようにあなたと暮らした大事にされるほどに涙が流れた好きだったのは嘘じゃないわ嘘はよくついたけれど愛されることでいっぱいだった気まぐれが憎いあなたがいなくなってただの野良猫よ好きだったのは嘘じゃないわ嘘はよくついたけれどあなたのこと半分も見えてなかった気まぐれが憎いあなたがいなくなってただの野良猫よ
今朝 目が覚めた時に ふと気づいてしまったのほらまた 懲りずに恋に落ちてる落ち葉のショーウィンドウに映っているのは恋をしている わたし電話のベルを待ってたらいつのまにか夜が明けてたりレコードの針止まったままなのに気づかない恋だわ 止まらない最悪な終わり方でも何度 失っても世界中にキスをしたい罠みたいね昔 グランメールも恋をしていたの?雨が上がった石畳の上踊って歩く電話のベルを待ってたらいつのまにか
あら ここはいつか来た場所だわなんでいつもこうなるのかしらかわいそうな アタシ道ならぬ道を行くちょうど三秒前いつも通り今度の王子さまも逃げた 逃げた坂を転がって こんがらがって穴に落っこちて 視線にさらされてあら ここはいつか来た場所だわなんでいつもこうなるのかしらかわいそうな アタシ道ならぬ道を行く奥さん ごめんなさい 頭が弱くってよく判らないの なんてね
花びらを巻き込んで重たい風が吹く好きな人はずっと42歳短くした髪を結おうとした好きな人はずっと42歳むつかしい本を読む古めいた映画も 観たけれど落ち葉が雨に撃たれても好きな人はずっと42歳バスタブから伸びた脚を眺めてても好きな人はずっと42歳好きな人はずっと42歳好きな人はずっと42歳
君と僕は35歳離れてても兄弟みたい君と僕はセックスをして歌を歌って遊んで暮らす君と僕の変な恋は変な恋さ普通の恋
あの子 今頃 どうしてるかしらママのクローゼットに 一緒に 息を殺して 隠れた
月曜日は いつも安心で可笑しくなって 少し笑う土曜日には彼は少し ワインを飲んで髪を撫で 古い映画を観る週末が 嵐のように過ぎ去っていく日曜日は いつも不安でたまらなくて 彼にあたるいつも単調に 平日は過ぎまた週末が
ママみたいにはなりたくないなパパも私のほうが好きでしょうもう我慢しないで大人の女なんてご機嫌取るのだって 面倒くさいでしょパーティードレスを着ていると素っ気ないふりしてる人ほど瞳孔を開いて 声をかけてくるわパパがいないうちに 小さい私に何も知らない 何もできない大人がいないと 何も隠されたラプンツェルみたいにずっと少女のままでいたいわ醜悪な色のキャンディ巨大なテディベア全部 買ってあげたい 小さい
誰もが好きで 誰もが要らない私のことは そう思ってる朝はあの人 夜はこの人うつ波のように 寄せては返す若いから ああ 今だけ ほしいのねああ 花のようにいい時 甘い時誰もが好きで 誰もが要らない私のことは そう思ってる若いから ああ 今だけ ほしいのねああ 花のようにいい時 甘い時誰もが好きで 寄せては返すだから私は さよなら知らない
この町に置き去りにされたジョルジュは魅力的な男にも振り向かない「若いのに可哀想ね」うわさ話もどこか うわの空遠くを見つめてるあの あんちくしょうめそのうち ふらりと帰ってくる気がするの調子のいい男(ひと)だったからひとりぼっち置き去りにされたジョルジュは昔の男の名で呼ばれているあの あんちくしょうめ帰ってくるときは花束のひとつでも渡さないと許さないわよこの町に置き去りにされたジョルジュはどこか う
知らないおじさまの フランス人形と目が合ったとき「私もこうなれるの?」なんて思った 儚すぎていまは 私が人形よ
彼はでていった 突然にいつものこと でも泣いている秋に降る雨のように 無造作な涙よ僕は「どうでもいい屋さん」つい言ってしまう それがどうしたでも君だけは愛してるそれも冗談に聞こえるかな待っているわいつまでも この部屋でこの国の水は匂うあなたいつもそう言ってたねキッチンにいつも檸檬グラスへ一滴グラスへ一滴
退屈させないでね 今日はハイヒールで来たのよ?
愛してるそばにいて行かないでドアも閉めず去っていく あなた
退屈な彼をおいて憂鬱な街を抜け軽いワンピースでちょっと南の島サンダルは後で探そう気絶しそうに甘いカクテルと気まぐれなお天気雨ここはまるで楽園ねWi-Fiがないのが不安ね夜はまっくらくらやみキスしかすることがないわどの国も 繁華街は平等に キレイだわミラーボールの下で誰か恋に落ちた電話はもう捨てたわあなた今頃どうしているかしら憂鬱な東京であなた今頃どうしているかしら退屈な部屋で巨大な遊園地の外で憂鬱