見上げてごらん 夜の星を小さな星の 小さな光がささやかな幸せを うたってる見上げてごらん 夜の星をボクらのように 名もない星がささやかな幸せを 祈ってる手をつなご ボクとおいかけよう 夢を二人なら 苦しくなんか ないさ見上げてごらん 夜の星を小さな星の 小さな光がささやかな幸せを うたってるささやかな幸せを 祈ってる
人まねこまねのお月様わたしが歩むとお月様笑いながらも歩いてるわたしが止るとお月様笑いながらも止ってる人まねこまねのかげぼうし歩むとまねするかげぼうしわたしのまねして歩いてる止るとまねするかげぼうしわたしのまねして止ってる人まねこまねのお月様人まねこまねのかげぼうしお月様はお兄様かげぼうしは弟で二人はきっと兄弟だ
なじかは知らねど 心わびて昔の伝えは そぞろ身にしむわびしく暮れゆく ラインの流れ入日に山々 赤くはゆるうるわしおとめの いわに立ちてこがねのくしとり 髪の乱れをときつつ口ずさぶ 歌の声のくすしき力に たまもまよう
いつでも 明るく南の日射しのようにだれにも優しく 愛に生きる人胸に抱いた 望みを育てていつでも 明るく笑顔消さない おはなはん雨の日 風の日激しいいくさの後も涙に負けずに 唄う子守唄指と指を けなげにつないで雨の日 風の日夢を捨てない おはなはん春なつ 秋ふゆ落葉と花とを越えて涯てない旅路の 愛に生きる人過ぎた道の 遠さは言わずに春なつ 秋ふゆ歩きつづける おはなはん
“あなたが好き”と書くとただ それだけで胸のたかなる 私ふるえる指で手紙を破りすてるのだって だって 恥かしいわあなたには とどかない私のラブレターあなたの手紙読んでただ それだけでしあわせになる 私夜ふけてひとり手紙を胸に眠るのだって だって 愛してるの私には 狂おしいあなたのラブレター“あなたが嫌い”と書くとただ それだけで涙ぐんでる 私にじむ言葉をこまかく破りすてるのだって だって 好きなの
瞳とじれば 聞こえる声よわたしは逢いたい あの人に夢を見ては 涙ぐむわたしの恋 だれも知らない瞳とじれば 浮かぶ笑顔わたしは恋しい かえらぬパパが小さくとも この幸福(しあわせ)わたしはパパ お嫁に行くの瞳とじれば 夕焼け雲よわたしは行きたい 故郷へ幼い日の 心のまま妹たち 浜辺で歌おう瞳とじれば まぶしい太陽わたしはたのしい あの日から初めての 口づけにバラ色の 愛の花が咲く愛の花が咲く愛の花が
恋の甘い嘘がとても つらいのよ思い出が わたしに涙を はこぶ誰もいない お部屋ため息と わたし美しい 別れの指輪がつらいいつから あなたはわたしをすてて雨にぬれた 恋にさそわれたの白い鏡にうつるさみしい微笑なぐさめは あなたの遠いささやき愛の ささやきいつからあなたはわたしをすてて雨にぬれた 恋にさそわれたの好きなひとがすてた最後のことば 思い出が今夜も涙をはこぶ 涙をはこぶ
江戸川に雨が降る渡し舟も 今日はやすみ兄のいない 静かな町どこに行ってしまったの今ごろ なにしてるのいつもみんな 待っているのよそこは晴れているかしらそれとも冷たい雨かしら遠くひとり 旅に出た私のお兄ちゃんどこかの街角でみかけた人はいませんかひとり旅の 私のお兄ちゃんいつもそうなのよ いつも……「さくら!しあわせにくらせよ」って……もう帰らないって あの時いったけど……そこは晴れているかしらそれと
山には山の 愁(うれ)いあり海には海の 悲しみやましてこころの 花ぞのに咲きしあざみの 花ならば高嶺の百合の それよりも秘めたる夢を ひとすじにくれない燃ゆる その姿あざみに深き わが想いいとしき花よ 汝(な)はあざみこころの花よ 汝はあざみさだめの径は 涯てなくもかおれよせめて わが胸に
愛の涙に やさしく濡れて咲くが乙女の 生命(いのち)なら何故に散らした あの夜の風よ今は返らぬ 夢かなし月のテラスで やさしく肩を抱いたあの夜の あの人が今日も呼ぶ呼ぶ 嘆きの窓に強く生きよと 夢に呼ぶ涙 涙の 幾年越えて帰るこの春 花の春咲いて香れよ 麗人草の花は紅 あの丘に
嵐も吹けば 雨も降る女の道よ なぜ険し君を頼りに わたしは生きるここに幸あり 青い空誰にも言えぬ 爪のあと心にうけた 恋の鳥ないてのがれて さまよい行けば夜の巷の 風かなし命のかぎり 呼びかける谺(こだま)の果てに 待つは誰君によりそい 明るく仰ぐここに幸あり 白い雲
あなたと共に 行きましょう恋の甘さと 切なさをはじめて教えて くれた人それが 私の運命(さだめ)ならあなたと共に 行きましょうあなたと共に 泣きましょう辛い浮世の 波風に破れた翼の はぐれ鳥それが女の 弱さならあなたと共に 泣きましょうあなたと共に 呼びましょう胸に点った このあかり消さずにかばって 抱きしめてそれが 本当の 希望(のぞみ)ならあなたと共に 呼びましょう
夜の銀座は 七いろネオン誰にあげよか くちびるをかりそめの恋 あゝ虹の恋ふと触れ合うた 指かなしどうせ売られた 花嫁人形胸で泣いても 笑い顔かりそめの恋 あゝ虹の恋まぼろしならぬ 君欲しや金の格子の 鳥籠抜けて飛ぶか心の 青空へかりそめの恋 あゝ虹の恋夜風よ吹くな やは肌に
美(うるわ)しき 桜貝一つ去り行ける 君にささげんこの貝は 去年(こぞ)の浜辺にわれ一人 ひろいし貝よほのぼのと うす紅染むるはわが燃ゆる さみし血潮よはろばろと かよう香りは君恋うる 胸のさざなみああなれど 我が想いははかなくうつし世の なぎさに果てぬ
遠き別れに 耐えかねてこの高殿に のぼるかな悲しむなかれ わが友よ旅の衣を ととのえよ別れといえば 昔よりこの人の世の 常なるを流るる水を ながむれば夢はずかしき 涙かな君がさやけき 目の色も君くれないの 唇も君がみどりの 黒髪もまたいつか見ん この別れ
越後はつついし 親不知(おやしらず)はるかな波間に 日が沈むひゅるる ひゅるる寒い風が 吹くだけあなたと旅した思い出をたずねて ここまできたけれどひゅるる ひゅるる夜の海が 鳴るだけこんなに愛しても 心がとどかないこれから私は どうすればいいのでしょうか東へむかえば 糸魚川(いといがわ)直江津(なおえつ)あたりで 雪になるゆらり ゆらり遠い灯り 揺れてるむかしの瞽女(ごぜ)なら 迷わずに信じて 歩
埴生(はにゅう)の宿も わが宿玉のよそおい うらやまじのどかなりや 春の空花はあるじ 鳥は友おおわがやどよたのしとも たのもしやふみよむ窓も わが窓瑠璃(るり)の床(ゆか)も うらやまじきよらなりや 秋の夜半(よわ)月はあるじ むしは友おおわが窓よたのしとも たのもしや
雨はふるふる 城ヶ島の磯に利久鼠の 雨がふる雨は真珠か 夜明けの霧かそれとも私の 忍び泣き舟はゆくゆく 通り矢のはなを濡れて帆あげた ぬしの舟ええ 舟は櫓でやる 櫓は歌でやる歌は船頭さんの 心意気雨はふるふる 日はうす曇る舟はゆくゆく 帆がかすむ
更け行く秋の夜 旅の空のわびしき思いに ひとりなやむ恋しやふるさと なつかし父母夢路にたどるは 故郷(さと)の家路更け行く秋の夜 旅の空のわびしき思いに ひとりなやむ窓うつ嵐に 夢もやぶれ遥けきかなたに ひとりまよう恋しやふるさと なつかし父母思いに浮かぶは 杜のこずえ窓うつ嵐に 夢もやぶれ遥けきかなたに ひとりまよう
叱られて叱られてあの子は町まで お使いにこの子はぼうやを ねんねしな夕べさみしい 村はずれこんときつねが なきゃせぬか叱られて叱られて口には出さねど 目になみだふたりのお里は あの山を越えてあなたの 花の村ほんに花見は いつのこと
この道はいつか来た道ああ そうだよあかしやの花が咲いてるあの丘はいつか見た丘ああ そうだよほら 白い時計台だよこの道はいつか来た道ああ そうだよお母さまと馬車で行ったよあの雲もいつか見た雲ああ そうだよ山査子(さんざし)の枝も垂れてる
夕やけ小やけの 赤とんぼおわれてみたのは いつの日か山の畑の くわの実を小かごにつんだは まぼろしか十五でねえやは 嫁にゆきお里のたよりも たえはてた夕やけ小やけの 赤とんぼとまっているよ さおのさき
だれかさんが だれかさんがだれかさんが みつけたちいさい 秋 ちいさい 秋ちいさい 秋 みつけためかくしおにさん 手の なるほうへすました お耳に かすかに しみたよんでる 口笛 もずの声ちいさい 秋 ちいさい 秋ちいさい 秋 みつけただれかさんが だれかさんがだれかさんが みつけたちいさい 秋 ちいさい 秋ちいさい 秋 みつけたおへやは 北むき くもりの ガラスうつろな 目の色 とかした ミルク
雪の降る町を 雪の降る町を思い出だけが 通りすぎて行く雪の降る町を遠いくにから落ちてくるこの想い出を この想い出をいつの日にか包まんあたたかき幸福(しあわせ)のほほえみ雪の降る町を 雪の降る町をあしあとだけが 追いかけてゆく雪の降る町を一人こころに満ちてくるこの哀しみを この哀しみをいつの日かほぐさん緑なす春の日のそよ風雪の降る町を 雪の降る町を息吹とともに こみあげてくる雪の降る町を誰も分からぬ
下町の空に かがやく太陽はよろこびと 悲しみ写す ガラス窓心のいたむ その朝は足音しみる 橋の上あゝ太陽に 呼びかける下町の恋を 育てた太陽は縁日に 二人で分けた 丸いあめ口さえ聞けず 別れては祭りの午後の なつかしくあゝ太陽に 涙ぐむ下町の屋根を 温(ぬく)める太陽は貧しくも 笑顔を消さぬ 母の顔悩みを夢を うちあけて路地にも幸の くるようにあゝ太陽と 今日もまた
別れても 別れても 心の奥にいつまでも いつまでもおぼえておいて ほしいからしあわせ祈る ことばにかえて忘れな草を あなたに あなたにいつの世も いつの世も 別れる人と会う人の 会う人のさだめは常に あるものをただ泣きぬれて 浜辺につんだ忘れな草を あなたに あなたに喜びの 喜びの 涙にくれて抱き合う 抱き合うその日がいつか くるようにふたりの愛の 思い出そえて忘れな草を あなたに あなたに
一の谷の 軍 破れ討たれし平家の公達あわれ暁 寒き 須磨の嵐に聞えしはこれか青葉の笛更くる夜半に 門を敲きわが師に託せし言の葉あわれ今わの際まで持ちし箙に 残れるは「花や 今宵」の歌一の谷の 軍 破れ討たれし平家の公達あわれ暁 寒き 須磨の嵐に聞えしはこれか青葉の笛
涙の奥にゆらぐほほえみは時の始めからの世界の約束いまは一人でも二人の昨日から今日は生まれきらめく初めて会った日のように思い出のうちにあなたはいないそよかぜとなって頬に触れてくる木漏れ日の午後の別れのあとも決して終わらない世界の約束いまは一人でも明日は限りないあなたが教えてくれた夜にひそむやさしさ思い出のうちにあなたはいないせせらぎの歌にこの空の色に花の香りにいつまでも生きて
雪解け間近の 北の空に向かい過ぎ去りし日々の 夢を叫ぶ時帰らぬ人達 熱い胸をよぎるせめて今日から 一人きり旅に出るああ日本のどこかに私を待ってる人がいるいい日 旅立ち 夕焼けをさがしに母の背中で聞いた 歌を道連れに……岬のはずれに 少年は魚つり青い芒(すすき)の 小径を帰るのか私は今から 想い出を創るため砂に枯木で 書くつもり「さよなら」とああ日本のどこかに私を待ってる人がいるいい日旅立ち 羊雲を
ラララ 赤い花束 車に積んで春が来た来た 丘から町へすみれ買いましょ あの花売のかわい瞳に 春の夢ラララ 青い野菜も 市場について春が来た来た 村から町へ朝の買物 あの新妻の籠にあふれた 春の色ラララ 啼けよちろちろ 巣立ちの鳥よ春が来た来た 森から町へ姉と妹(いもと)の あの小鳥屋の店の頭(さき)にも 春の唄ラララ 空はうららか そよそよ風に春が来た来た 町から町へビルの窓々 皆開かれて若い心に