産まれながらに 眼光(ひかり)を失くし生きる我が子に 罪はない神や仏が あるのならどうぞこの子の行く末を照らしておくれ たのみます大きな産声を聞いた時 母さん嬉しくて嬉しくて涙が止まらなかったよ…でもお前のその両眼(め)は何を見ているんだいまさか…まさかそんな馬鹿な事があってなるものかいお前のその両眼(め)が見えないなんて…十月(とつき)お腹を 痛めた我が子なんで憎かろ 捨てらりょか見えぬ両の眼 
(セリフ)「なにをおっしゃいます お嬢さん私はあなたの母親なんかじゃありません見てのとおりのいっぱい飲み屋のおばさんです」親でなければ 子でもないまして我が子を 捨てるだなんて理由は山ほど あろうとも人でなしです 鬼ですと顔をそむけて 顔をそむけて 肩で泣く(セリフ)「きけば 春にはご結婚とかおめでとうございますさぞかし親御さんも お喜びでしょう」酒の匂いが 沁みこんだあんたなんかにゃ 縁ない町と
肌に 隠した 女の性をいつも 曳きずる 花街灯りあなただけしか好きになれない私です 私です逢う瀬 かさねる 黒髪をすがる気持ちで 二度 洗う惚れて 惚れ抜き 両手ですがり解いた 情念の おんな帯あなた独りに燃えて散りたい命です