ポーリンと少年 — 井上喜久子

ポーリンという少女は ラーメンが大好きで
朝も昼もおやつも夜も
チュルチュルチュルチュルチュルチュルチュルチュル
あー おいしい

ポーリンという少女に 恋をした少年
だけど彼は困ったことに ラーメン嫌いだった

困ったよ少年 悩んだよ少年
けれども少年 一大決心

ラーメン屋さんでアルバイト 大好きなあの子のために
自分を変えてしまう程 情熱的な片想い

(語り)少年はアルバイトをしながら、
ラーメン作りの修行に励みました。
最初は味見することさえ出来なかったのですが、
色々な調味料や具で変化をつけながら、
少しずつ食べる努力をしました。
やがて少年は星空ラーメンや牧場ラーメンなど、
楽しいラーメンを作るようになり、
ラーメンが好きになっていったのでした。

ラーメンを作りながら ポーリンを想ってる
彼の夢はおいしいラーメン ポーリンにプレゼント

作ったよ少年 悩んだよ少年
いつしか少年 ラーメン名人

ある晴れた日の昼下がり ポーリンの家をたずねた
おぼんに乗せたラーメンを 手にしてチャイムを鳴らした

びっくり顔のポーリンに 思いのたけを伝えたよ
一口食べてポーリンは ほっぺたが落ちそうと言った
ありがとう 大好きよ