悲しみにまかせて — 五輪真弓

春の淡雪が とけていくように
君は一人 そっと去っていった
思い出の なきがら空しい
寒い心を 誰があたためるのか

泣かせてね君よ
今はただ こみあげる悲しみにまかせて
街は今 鮮やかに花が咲き
旅立った君を はげましているよう

ほんの昨日まで 気づかなかった
暗く閉ざされた 路が見える
まっすぐに 空までつづく
まるで 銀河に向かう列車のように

遠ざかる君よ
又いつか会えるなら その日を待ってる
振り向けば 花束にうずもれた
その顔に微笑が こぼれていたよ

泣かせてね君よ
今はただ こみあげる悲しみにまかせて
街は今 鮮やかに花が咲き
旅立った君を はげましているよう