あぶな坂を越えたところにあたしは住んでいる坂を越えてくる人たちはみんな けがをしてくる橋をこわした おまえのせいと口をそろえて なじるけど遠いふるさとで 傷ついた言いわけに坂を落ちてくるのが ここからは見える今日もだれか 哀れな男が坂をころげ落ちるあたしは すぐ迎えにでかける花束を抱いておまえがこんな やさしくするといつまでたっても 帰れない遠いふるさとは おちぶれた男の名を呼んでなどいないのが 
Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is RightNobody Is Right,
百九番目の除夜の鐘 鳴り始めたならどうなろうか百九番目の除夜の鐘 鳴り止まなければどうなろうかこのまま明日(あした)になりもせず このまま来生(らいしょう)になりもせず百と八つの悲しみが いつまでたっても止みもせず百九番目の鐘の音(ね)が 鳴り止まなければどうなろうかやさしき者ほど傷つく浮世涙の輪廻が来生(らいしょう)を迷う垣衣(しのぶぐさ)から萓草(わすれぐさ)裏切り前の1日へ誓いを戻せ除夜の鐘
ああ 月の夜は ああ 夢になれよ夜露まじりの 酒に浮かれて嘘がつけたら すてきだわ裏切られた 思い出も口に出せば わらいごと耳に聞こえた 話はみんな明日の朝には みずしらず酒が胸の メモ帳を破り捨てて くれるだろう自慢話は嫌い 約束事は恐い嘘を抱えた両手 そっと開けて口説いてよ叶えられない願いを抱いてある日 男は夢になる好きよ 好きよ 嘘つきは牙の折れた 手負い熊背なにかくれて のぞいてみせる淋し
店の名はライフ 自転車屋のとなりどんなに酔っても たどりつける店の名はライフ 自転車屋のとなりどんなに酔っても たどりつける最終電車を 逃したと言ってはたむろする 一文無したち店の名はライフ 自転車屋のとなりどんなに酔っても たどりつける店の名はライフ おかみさんと娘母娘で よく似て 見事な胸店の名はライフ おかみさんと娘母娘で よく似て 見事な胸娘のおかげで 今日も新しいアルバイト辛過ぎるカレー
途に倒れて だれかの名を呼び続けたことが ありますか人ごとに言うほど たそがれは優しい人好しじゃありません別れの気分に 味を占めてあなたは 私の戸を叩いた私は別れを 忘れたくてあなたの眼を見ずに 戸を開けた別れはいつもついて来る 幸せの後ろをついて来るそれが私のクセなのか いつも目覚めれば独りあなたは愁いを身につけてうかれ街あたりで 名をあげる眠れない私は つれづれにわかれうた 今夜も 口ずさむだ
やさしそうな表情は 女たちの流行崩れそうな強がりは 男たちの流行本当のことは 言えない誰も 口に出せない黙りあって 黙りあってふたり 心は冬の海悲しみは 爪からやがて 髪の先まで天使たちの歌も 忘れてしまうあなた 鍵を置いて私 髪を 解いてさみしかった さみしかった夢のつづきを
窓から見おろす 真冬の海が愛は終わりと教えてくれる壊れたての 波のしぶきが風に追われて 胸までせまるとめてくれるかと背中で待ってたわ靴を拾いながら少し待ったわ自由 自由 ひどい言葉ね冷めた女に男が恵むアヴェ・マリアでも 呟きながら私 別人 変わってあげる見まごうばかり 変わってあげるだって さみしくて 見返りの美人泣き濡れて 八方美人だって さみしくて 見返りの美人泣き濡れて 八方美人ひと晩泣いた
悲しいですね 人は誰にも明日 流す涙が見えません別れる人とわかっていればはじめから 寄りつきもしないのに後姿のあの人に 優しすぎたわと ぽつりほうせんか 私の心砕けて 砕けて 紅くなれほうせんか 空まであがれあの人に しがみつけ悲しいですね 人はこんなにひとりで残されても 生きてます悲しいですね お酒に酔って名前 呼び違えては 叱られて後姿のあの人に 幸せになれなんて 祈れないいつか さすらいに耐
メビウスの帯は ねじれねじれ続く訳もわからぬ間に ねじれねじれ続く降りれば昇り着く 昇れば底に着くどうして どうして どうして どうして辿り着けない 帰り着けない元に戻れるはずがメビウスの帯は ねじれねじれ続く訳もわからぬ間に ねじれねじれ続くメビウスの帯は 表裏ねじれる訳もわからぬ間に 裏表つながる終点の駅札 裏返せば起点どこから どこまで いつから いつまでさかのぼれない 見霽(はる)かせない
風は北向き心の中じゃ朝も夜中もいつだって吹雪だけど死ぬまで春の服を着るよそうさ寒いとみんな逃げてしまうものね みんなそうさ走り続けていなけりゃ倒れちまう自転車みたいなこの命転がして息はきれぎれそれでも走れ走りやめたらガラクタと呼ぶだけだ この世では冷えた身体を暖めてくれすがり寄る町に住む人とてなく扉をあけて出てくる人は誰も今しも旅に出る支度 意気も高く生きてゆけよと扉の外で手を振りながら呼んでる声
もしも 離れ離れになっても 変わらないとあれほど誓った ことばが風に溶けてゆくなさけないものですね あなたを忘れました女は意外と 立ちなおれるものなのでしょう御機嫌如何ですか私は あいかわらずです泣いてる日もあります 笑う日だってあります氷の女発の 手紙をしたためますあなたも 私を もう気づかわないでいいわそうよ日々の暮らしは 心とは別にゆく泣きすぎて 血を吐いて 喉でそれでも水を飲む人形たちのよ
日本中このごろ静かだと思います日本中秘かに計画してますなにも変わりありませんなにも不足ありませんたまに虚像の世界を翔びたいだけ日本中望みをあからさまにして日本中傷つき挫けた日があるだから話したがらないだれも話したがらないたまに虚像の世界を翔びたいだけいまやニュースはショウ・タイムいまや総理はスーパースタ-カメラ回ればショウ・タイム通行人も新人スターWatch & enjoy チャンネル切れば別世界
どこで泣こうと涙の勝手 知ったことじゃないけれどあんたの前じゃ泣きやしないから せいぜい安心するがいいさしでたことを望みすぎるから だいじなてんびん秤が狂いだすあたしはよく立場をわきまえて 情のおこぼれもらうだけ恋情と愛情は彼女のため友情と同情はあたしのためそうそう、彼女に返しといてね カミソリなんかまにあってるわてんびん秤使いわけたら うまく世の中渡れるの 女はとても男のように器用に生きてはゆけ
さよなら さよなら今は なにも 言わないわさよなら さよなら今は なにも言えないわ楽しいことだけ 想い出すあなたに 幸せをさよなら さよならいつか 街で 出逢ったらはじめて 出逢った人の言葉 かわしましょうさよなら さよなら恋は いつか 終わるもの涙は みせずに違う電車 待ちましょう楽しいことだけ 想い出すあなたに 幸せをさよなら さよなら今は なにも 言わないわさよなら さよなら今は なにも 言
ふるさとへ 向かう最終に乗れる人は 急ぎなさいとやさしい やさしい声の 駅長が 街なかに 叫ぶ振り向けば 空色の汽車はいま ドアが閉まりかけて灯りともる 窓の中では 帰りびとが笑う走りだせば 間に合うだろうかざり荷物を ふり捨てて街に 街に挨拶を振り向けば ドアは閉まる振り向けば 空色の汽車はいま ドアが閉まりかけて灯りともる 窓の中では 帰りびとが笑うふるさとは 走り続けた ホームの果て叩き続け
空を覆う者は誰だ 風を投げる者は誰だ明日(あす)を閉ざす者は誰だ気がついている口を塞ぐ者は誰だ 夢を捩じる者は誰だ明日を奪う者は誰だ気がついている怖れは消えはしない 生きる限り消えない迷え 選べ 己れが最も畏れるものを 選べ翼をあげて 今ゆくべき空へ向かえ翼をあげて 向かい風の中失うものを思っていた 転ぶことを思っていた背中では知っていた きっとゆくことを口を塞ぐ者は誰だ 夢を捩じる者は誰だ明日を
見覚えのある あの少年が遠い昔を抜け出して私に気づかず 私の隣で 背伸びして佇んでいた見覚えのある あの少年が遠い昔を抜け出して私を知らずに 私にもたれて 遥か未来を眺めていたあの子の宝は何だろうあの子の願いは何だろう今の私の願う宝はあの子と同じものだろうか見覚えのある あの少年が遠い昔を抜け出して私を見上げる 私は目を逸らす教えてやれることは まだ無いあの子の宝は何だろうあの子の願いは何だろう今
なんと小さな この掌であろうかわずかばかりの水でさえも こぼれてなんと冷たい この掌であろうかわずかばかりの砂でさえも こぼれて何んでも出来ると未来を誇っていたのは小さな掌の少年の頃だけだったこの掌で支える何かがあろうかひれ伏す地面に両の掌をつく以外にこの掌で守れる何かがあろうか打たれる我が身を両の掌でかぼう以外に他にはないのか 生まれたことの役目は他にはないのか この掌の仕事は何んでも出来ると未
闇と海の境いに 瞳を凝らし続けたあれはもしや 岸の灯りかすべてを失くし漂う 裸の民(たみ)にはあれはもしや 敵の灯りか希望よ何処(いずこ) 大地よ何処(いずこ)我等は何であるのか我等は何に成るのか闇と海の境いに 瞳を凝らし続けたあれはもしや 人の灯りか潮の流れ時の流れ 為すすべもなく祈りに捧ぐ花さえない理想よ何処(いずこ) 地軸よ何処(いずこ)我等は誰の下僕(しもべ)か我等は誰の主(あるじ)か潮の
すべて愛が私たちに命ずることならためらいはしない怖れもなく 後も見ず 歩いてゆけるだろうすべて愛が私たちに命ずることなら戸惑いはしない寂しささえ意味があるある朝 誰の国と名付けられても王冠は日暮れには転がるもの誰の許し もらえたなら 私たちは寄り添うだろうすべて愛が私たちに命ずることなら戸惑いはしない寂しささえ意味があるもしも愛と違うものが命ずることなら従いはしない立ち塞がる悲しみや痛みを見据えて
北の天から 南の天へ乾の天から 巽の天へ西の天から 東の天へ坤(ひつじさる)から 艮(うしとら)へ上(かみ)の天から 下(しも)の天日の天から 月の天毘沙門天(びしゃもんてん)から 焔魔(えんま)の天へ風の天から 火の天へ水の天から 帝釈天(たいしゃくてん)へ羅刹天(らせつてん)から 伊舎那天(いしゃなてん)梵(ぼん)の天から 地の天へ日の天から 月の天
イッチョウメノ イスケサン イノジガヒライテイチマン イッセン イトコデイット イット イットマメオオクラショウスケ スットコトンノ トントンライショ ライショ ライショ来生(らいしょう) 来生(らいしょう)前生(ぜんしょう)から今生見れば 来生(らいしょう)彼方で見りゃ この此岸(しがん)も彼岸何んとしょうかいな 何んとしょうまいな月夜 雁(かり)が音(ね) 借り持って跳んだ一斗豆(いっとまめ)
嗚呼 1日を何処へ運ぼうか過ぎ去りし過去の日へ 暦を直すため嗚呼 1日を何処へ運ぼうか未だ知らぬ先の日へ 暦を先取るため愚かさは輪をかけて 自惚れという輪をかけて手に負えぬ今日の日を 悪態吐きつつ捨てかねて暦はいかが 新しき古(いにし)えを暦はいかが 1生1度の1日を暦はいかが 新しき古(いにし)えを暦はいかが 1生1度の1日を総て良き日であるように嗚呼 1日を何処に描こうか過ぎ去りし過去の日に 
幽霊交差点を 御存じですか幽霊交差点を お忘れですか角を曲がってしばらく行けばもとの景色が有るのに気付く霧の夜には気を付けなされ過ぎたつもりに気を付けなされ幽霊交差点を 御存じですか何度も逢いたくて 誰かが招く幽霊交差点は 名残の化身幽霊交差点は 移ろい知らず逃げた後ろに置き去りの眺め進む行く手に待つのが見える霧の夜には気を付けなされ過ぎたつもりに気を付けなされ幽霊交差点を 御存じですか何度も逢い
海に絵を描(か)く 絵具は涙海が絵を呑む 記憶は逃げる忘れたものは 捨てたものと同じことになる残したものは 邪魔だったものと同じことになる海に絵を描(か)く 絵具は涙海に絵を描(か)く 絵筆は吐息海が身を捩る 手筋を匿(かく)す約束事はその場限り 水の泡よりも振り向きざまに消えるなら 嘘と同じことになる海に絵を描(か)く 絵筆は吐息約束事はその場限り 水の泡よりも振り向きざまに消えるから 嘘と同じ
その鏡に映るものは 隠しきれぬ愚かさとその鏡に映るものは 拭いきれぬ悲しみとその鏡に映るものは 失くしてから気が付く愛しさその鏡に映るものは 置き忘れた約束とその鏡に映るものは 通り過ぎて気が付く誤ちその鏡を手にすることに焦れ戦(いくさ)を起こす 心を捨てる手にする物は 砕け散る道標(みちしるべ)その鏡に映るものは 隠しきれぬ愚かさとその鏡に映るものは 拭いきれぬ悲しみとその鏡に映るものは 失くし
愛だけを残せ 壊(こわ)れない愛を激流のような時の中で愛だけを残せ 名さえも残さず生命(いのち)の証(あかし)に 愛だけを残せやむにやまれぬ人生は綱渡(つなわた)りだ選ぶつもりで選ばされる手品だ闇の中の風のように突然に愛は居どころを求める弱き者汝の名を名乗れ しなやかに強き者汝の名を名乗れ ささやかにみんな儚(はかな)くて みんな愛(いと)しくて振り返ってしまうから愛だけを残せ 壊(こわ)れない愛
私の帰る家はあなたの声のする街角冬の雨に打たれてあなたの足音をさがすのよあなたの帰る家は私を忘れたい街角肩を抱いているのは私と似ていない長い髪心が街角で泣いているひとりはキライだとすねるひとり上手と呼ばないで心だけ連れてゆかないで私を置いてゆかないでひとり好きなわけじゃないのよ雨のようにすなおにあの人と私は流れて雨のように愛してサヨナラの海へ流れついた手紙なんてよしてねなんどもくり返し泣くから電話
ひとりでも私は生きられるけどでもだれかとならば人生ははるかに違う強気で強気で生きてる人ほど些細な寂しさでつまずくものよ呼んでも呼んでもとどかぬ恋でもむなしい恋なんて ある筈がないと言ってよ待っても待っても戻らぬ恋でも無駄な月日なんてないと言ってよめぐり来る季節をかぞえながらめぐり逢う命をかぞえながら畏れながら憎みながら いつか愛を知ってゆく泣きながら生まれる子供のようにもいちど生きるため泣いて来た