貴方にはわからないよ、なんてのは傲慢だ排気ガス塗れの東京を練り行く札束で心が買えるなら本望だ。傷一つない新しい心にして、いっそ僕の全部、カトレア君にあげたいのに最後だ窓際の花瓶には君を挿しておくからわかっておくれよ心を買い換えたはいいものの不鮮明だ空が曇るから何かが晴れないようでさ札束で見る目が変わるなら本望だ曇りのない新しいまなこを買おういっそ君の全部、カトレア何も見えないで眠ったら目が覚めた世
言ってあのね、私実は気付いてるのほら、君がいったことあまり考えたいと思えなくて忘れてたんだけど盲目的に盲動的に妄想的に生きて衝動的な焦燥的な消極的なままじゃ駄目だったんだきっと、人生最後の日を前に思うのだろう全部、全部言い足りなくて惜しいけどあぁ、いつか人生最後の日、君がいないことをもっと、もっと、もっともっと、ちゃんと言ってあのね、空が青いのってどうやって伝えればいいんだろうね夜の雲が高いのって
君が触れたら、た、た、ただの花さえ笑って宙に咲け君に倣って、て、照れるまま座ってバスの最終時刻 オーバーいつもの通りバス亭で、君はサイダーを持っていた。それだって様になってるなあ。しがない物書きであった僕はその風景を描いていた。隣に座る間も無く消えた。バスが走っていく。書いて書いてようやく得たものが妬みとか蔑みとか!なんかもう忘れたい君が触れたら、た、た、ただの花さえ笑って宙に咲け君が登って、て、
ねぇ ねぇ何か言おうにも言葉足らずだ空いた口が塞がらないから からねぇ ねぇ黙りこくっても言葉要らずだ目って物を言うから忘れていくことは虫が食べ始めた結果だ想い出の中じゃいつも笑ってる顔なだけ夕暮れた色 空を飛んでこのまま大気さえ飛び出して真下、次第に小さくなってくのは君の居た街だ靴の先に花が咲いた大きな火の花が咲いた心ごと残して征こう、だなんて憶うそんな夏が見えたねぇ ねぇ君を知ろうにもどっちつ
幽霊になった僕は、明日遠くの君を見に行くんだ その後はどうしようきっと君には言えない幽霊になった僕は、夏の終わり方を見に行くんだ六畳の地球で 浅い木陰のバス停で夜に涼む君の手 誘蛾灯に沿って石を蹴った街の薄明かりが揺れている何も見えなくたって何も言わなくたって誰も気付かなくたってそれでもわかるから君と座って バス停見上げた空が青いことしかわからずに雲が遠いね ねぇ夜の雲が高いこと、本当不思議だよだ